JR花園駅前にある法金剛院は、花の寺として有名です。
ここに、前から一度見たかったしだれ桜が1本あります。名前は「待賢門院桜」と言いまして、人の名前が付いている桜は珍しいですね。待賢門院桜は、紅枝垂れ桜の変種で紫色の花を付ける桜だそうです。たしかに、紫と言われれば紫ですが、そこは見た人の判断にお任せします。
法金剛院さんですが、めちゃめちゃ古いお寺です。
法金剛院は、平安時代前期に清原夏野(きよはらのなつの)の山荘を彼の死後に双丘寺(ならびがおかでら/そうきゅうじ)としたのが始まりです。その後、文徳天皇が伽藍を整えて天安寺と改称、大治5年(1130年)に鳥羽天皇の中宮の待賢門院(たいけんもんいん)が復興し、法金剛院としました。宗派は、律宗。
見所はたくさんあるのですが、是非見て頂きたいのは本尊の「阿弥陀如来像」です。丈六(1丈6尺 (約 4.85m) )とすごく大きいです。平安時代後期のものだそうですが、1000年近く京都の栄枯盛衰を見てこられた思うとなんだか不思議な気持ちになります。