Raspberry pi ですが、こーいうちっちゃなガジェット、大好き!です。ラズパイが登場したのは2013年頃だったでしょうか。初号機から全部手元にあります。現役でTVの後ろで動いているRaspberry pi 2 model Bもあり、生活の一部化しているものあります。Zero Wも5枚くらいあったんですが、一度も”火”を入れず、知り合いにあげたりして今は1枚だけです。まー、そんなこんなのラズパイ生活です。
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Raspberry Piのケース
それで、いつも悩むのがケースです。さすがに常用運転するのに、裸では如何ともしがたく、今までもたくさんのケースを買っては気に入らず、DIYするかと意気込むも時間が取れずで過ごしてきました。
一番気にしているところは放熱性能です。熱くなると、性能が落ちるのは目に見えていますし、耐久性も心配です。あとは、精神衛生上もよろしくないです。
先日、アマゾンを何気なくみていると、広告でRasPi関連グッツが表示されました。その中で、おおおおっ!!!となったものがありました。
「Geekworm社 Raspberry Pi(ラズベリーパイ) 3 Model B+/ 3B 用アーマー金属ケース」
Yahooショッピング等、他のサイトを見てますと、「RICHEN社」等、他の会社からも発売されている様です。写真を見る限り、同じ商品だと思われます。
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次の日の夕方には到着です。
開封
まずは開封
デカい箱を想像していたのですが、結構小さい箱でやってきました。
同梱品
・ネジ
・六角レンチ
・熱伝導シート(4種類)
・マニュアル
必要品はすべてありますので、用意するものはありません。
スペック
・公式サイト:Armor_Case
・材質:アルミ合金
・サイズ:8.5cm x 5.5cm x 2.2cm
・重量:96g(素人測定です。料理用のスケールにて測定)
・対応RasPi:Raspberry pi 3 model B / model B+ (ちゃんとPoEの穴も空いてます)
取り付け
取り付けは難しくないですが、1点注意があります。
今回、私は「Raspberry pi 3 model B」に取り付けました。「model B」と「model B+」では、CPUのパッケージが異なります。
同梱品に熱伝導シールがあるのですが、よーーく見ると厚さが異なるシートがあります。
「model B」→分厚い方 CPU高が低い為
「model B+」→薄い方 CPUが一丁前なパッケージングされているので、CPU高さがある為
よく見ないと間違えそうな感じです。あと、メーカから一応動画もUpされております。
(試験結果)さて、どれだけ冷えますかー!??
公式サイトには、「ビッグヒートシンクデザイン:Piがオーバークロックした時に冷たいままに維持出来ます。テストによって温度は30-37℃まで下げる可能です。」
とあります。ほほー。言い切っちゃって大丈夫すか!??
温度測定方法
【試験環境】
・Hardware:Raspberry pi 3 model B
・OS:Raspbian ver.2019-06-20
・負荷ツール:stress(aptからインストールできます)
・測定温度:CPU温度(vcgencmd measure_tempで取得)
・室温:31℃
【参考させていただいたサイト】
・Raspberry Pi CPU周波数、CPU温度、CPU使用率の取得Pythonスクリプト
・EC2でサーバーに負荷を発生させる stress ツールを使ってみる
【試験方法】
負荷ツールは、5分間、スレッド4つを100%に張り付かせたまま、高負荷状態を作りました。その後、負荷ツールを止め、どの様な温度変化が有るのかも併せて測定しました。
3つのパターンに分けてCPU温度の測定を行いました。
①ヒートシンクをなにも付けずに裸の状態
②ヒートシンクケースを装着しての測定
③(参考)ヒートシンクケースを装着+扇風機(中の強さ)で風を当てる
試験結果
試験パターン | min温度 | max温度 | 負荷0%で室温との差 |
①ヒートシンクケース:なし | 44.0℃ | 82.2℃ | 13.0℃ |
②ヒートシンクケース:有 | 40.8℃ | 70.4℃ | 10.8℃ |
③(参考)ケース+扇風機 | 38.6℃ | 60.7℃ | 7.6℃ |
・(×)結果だけみると、「看板に偽りあり」です。こんな数字は書かない方が良いですねー。
・(○)ケースのみですとこの室温下で70.4℃まで上がりました。(室温+39.4℃)。ただ、Raspberry Piは85℃までであれば動く設計になっている様ですので、「セーフ」かと思います。
・(◎)作りは中華にしては良く出来ていると思います。バリ等ありませんでしたし、寸法もピッタリです。
・(○)扇風機を当てるとさすがによく冷えます。FANを付けての冷却は「有」です。
・(△)このケースを付けると、ヒートシンク上面が常時ほんのりと暖かくなります。HATで何か載せるときは注意が必要かと思います。
・(検討)実は、FAN付き製品も販売されています。高負荷で長時間ぶん回すのであれば、ファン騒音覚悟でFAN付きをおすすめします。
結論
結論から言うと、30-37℃で安定するということはありません。そもそも、この指標の温度、表面温度!??CPU温度!??ですねー。
ただ、ちっちゃいヒートシンクを付けるよりかは圧倒的に冷えます。また、ファンを付ければより効果的に冷やせることはわかりました。買いか?見送りか?と言われると
私は、「買い」です。
おまけ試験【ヒートシンク温度】
・ヒートシンクの温度がどこまで上がるのか、追試してみました。室温が高い状態なので、すこし意地悪な試験環境ですが、やはり「看板に偽りあり」ですねぇ。
「②ヒートシンケース:有」負荷0%定常状態:シートシンク温度 40.0℃
「②ヒートシンケース:有」負荷100%(4スレッド)状態:シートシンク温度 46.3℃